皆さん、どの夫婦にも訪れる可能性のある「産後クライシス」という言葉をご存じですか?
産後クライシスとは、産後2、3年ほどの間に急激に夫婦仲が冷え込む現象のことをいいます。
特に妻から夫に対する愛情が低下することが多いです。
ストレスやホルモンバランスが原因と言われていて、そのまま放っておいて悪化すると、最悪離婚という結果になることも!
そこで今回は、産後クライシスを回避して、出産後も夫婦円満でいるためのポイントをまとめました!
Contents
産後クライシスかも?セルフチェックしてみよう
まずは、産後クライシスの症状のセルフチェックをしてみましょう。
- ちょっとしたことでイライラしてしまう
- 夫が手伝ってくれてもイラっとしてしまう
- 産後旦那を好きになれない
- セックスレスになった
- 周りの旦那さんと比較して悲しくなる
- 夫に触られると嫌悪感がする
- イライラしてつい子どもにあたってしまう
- 夫との会話が減った
- 夫から「子ども産んでから変わったね」と言われる
- ヒステリックになることが増えた
いかがでしたか?
もし1つでも当てはまったら、産後クライシスになっている可能性があります。
- しゃべるのが苦痛
- 旦那を性欲の塊にしか見えない
- 旦那と一緒にいたくない
なんてところまで旦那を毛嫌いする人も割といたりします。

まずは、この夫婦間のギスギスは「産後クライシス」のせいなんだと理解することが必要です。
産後クライシスは産後2~3年でおさまると言われていますから、時間とともに夫への嫌悪感というものは薄れていってくれるでしょう。(薄れず、離婚してしまう場合もありますが)
産後クライシスになりやすい人は?
完璧主義で真面目な人
学生時代、社会人時代から完璧主義で仕事や勉強などでしっかり結果を出してきたような真面目な人ほど産後クライシスに陥りやすいです。
子育ては自分一人でどんなに努力しても、なかなか思い通りにはいきません。
そんな状態にイライラ、ヤキモキしてしまいがちです。
ストレスを溜め込みやすい人
夫に上手に頼れなかったり、不安や悩みなどを抱えこみやすい人は要注意です。
溜め込みすぎたものがいつか一気に爆発して、産後クライシスどころか夫婦仲修復不可のところまでいってしまうこともあります。
産後クライシスの原因は?
主に以下の4つが原因となります。
- ホルモンの変化
- 睡眠不足
- 夫が育児に非協力的
- コミュニケーション不足
ホルモンの変化
妊娠~出産で体の中のホルモンバランスが急激に変化します。
妊娠中は、出産にむけてエストロゲンという女性ホルモンが大量に出ていたのが、出産を経て急激に減っていきます。
その影響で肌が荒れやすくなったり、抜け毛が増えたり、精神的に不安定になってイライラしたり、攻撃的になったりします。また、このホルモンの影響で性欲も減退する人がほとんどです。
睡眠不足
赤ちゃんが生まれると夜間の授乳や夜泣きの対応などで数時間ごとの細切れにしか睡眠がとれないママがほとんどで、まとまった睡眠がなかなか取れません。
睡眠不足は、育児中じゃなくともイライラの原因になります。
夜泣きをしようが夫は何も手伝ってくれないとなると、イライラはさらに募るばかり。
夫が育児に非協力的
産後クライシスの原因として一番大きいのが「夫が育児に非協力的」と言っても過言ではないでしょう。
子どもが生まれても出産前と全く変わらず、自分中心の生活で、飲みに出かけたり、ゲームをしていたり…など、奥さんの不満が募っていきます。
さらに、育児が大変で家事がおろそかになると文句を言ったり、赤ちゃんの面倒は女が見るものと思っていたりなど、育児の大変さに理解がない夫に奥さんの夫への愛情がどんどん低下していくことでしょう。
また、逆に夫にとっても奥さんが子ども優先となり、自分のことは後回しになることに不満を感じることもあります。
コミュニケーション不足
赤ちゃんが生まれてしばらくは子供中心の生活に変化するため、夫婦間のすれ違いやコミュニケーション不足が起きてしまいます。
それにより、奥さんは悩みや不安をどんどん一人で溜め込むようになっていきます。
コミュニケーション不足により、さらに夫の育児への理解が乏しくなり、どんどんその溝は広がり、産後クライシスの大きな原因となります。
産後クライシス回避のために出来ること(妻編)
辛いときは夫に頼る
辛いときは無理をせず、夫を頼りましょう。
協力してくれてもやり方が違っていたりなど、思うところはあるかもしれませんが、やってくれたことに対する感謝を伝えましょう。
感謝されたり、褒められたりを続けていれば、夫のほうから自主的に協力してくれるようになるかもしれません。
手を抜けるところは手を抜く
産後は育児も家事も完璧に!なんて無理な話です。
ちょっとずつでいいので、手の抜き方を覚えていきましょう。
何でもかんでも頑張っていたら、いつか心身ともに参ってしまいます。
誰かに相談する
夫以外に相談できる人を見つけましょう。
学生時代からの友人や両親、ママ友、保健センターの窓口でも誰でも構いません。
育児の不安や悩みを相談してみてください。
誰かと話すことで溜まっていたストレスなどが吐き出されてイライラも軽減することでしょう。
産後クライシス回避のために出来ること(夫編)
奥さんの状況の理解
産後妻がいつもイライラしていてどう接したらいいか分からない…。
そう悩んでいる旦那さんも多いかと思います。
イライラしているからといって、「接しないようにしよう」と考えるのは絶対にNGです。
奥さんが産後の体調が戻っていない中、夜も授乳や夜泣き対応に追われていたりで睡眠不足な上、相当ストレスが溜まっているんだろうなと、まずは奥さんが置かれている状況を理解してあげてください。
家事や育児に積極的に参加する
今まで家事や育児に参加してきていなかった人は、何から始めれば…と考える人もいることでしょう。
ゴミ出しや掃除、洗濯、または赤ちゃんをあやしたり、おむつ替えなどできることから始めてみましょう。
分からなかったら素直に奥さんに聞いてみましょう。
やっちゃってからより、事前に聞いたほうがお互いにストレスを溜めなくて済みますよ!
声掛けの配慮
産後はちょっとした言葉でイラっとしてしまいがちになります。
言葉選びには気を付けましょう。
例えば、「今日1日何していたの?」とか「手伝うよ」は、一見悪気がないように聞こえますが、奥さんからしたら「2人の子だよね?」とイラっとしてしまいます。
注意しましょう。
奥さんの一人の時間を確保する協力
休日に丸1日とは言わずとも、数時間だけでも奥さんに一人の時間をあげてください。
普段24時間ずっと子どもにかかりっきりで、まともにゆっくり自分の時間がとれることはほとんどなく、ストレスも溜まりがちです。
自分の時間を持てることで、心に余裕が出来、イライラした気持ちが落ち着き、夫婦間の空気も改善されることでしょう。
産後クライシス回避のために出来ること(夫婦編)
コミュニケーションを取る
産後クライシスを回避する上で一番大事なのは、やはりコミュニケーションをしっかりとることです。
不安や悩み、不満などを具体的に打ち明けて、何をどう助けてほしいのか、逆にこれはやってほしくないのかなど、コミュニケーションを取るのが重要です。
実際にちゃんと伝えないと、お互いに何がそんなに大変で辛いのかも分からないし、何をフォローすればいいのかも分かりません。
以心伝心とかいうのもありますけど、言葉にしなきゃ何も伝わりません。
コミュニケーションを重ねていくうえで、ようやくお互いを理解できるようになるのです。
感謝の思いを伝えること
お互いにやって当たり前と思うのではなく、やってもらったらしっかり感謝の思いを伝えることが大事です。
どんなに頑張ってやっても何も感謝されなかったら、やる気もなくなるし、不満も募っていくことでしょう。
「いつもありがとう」というその一言でいいんです。
その一言の積み重ねが産後クライシス回避につながっていきます。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、どの夫婦にも訪れる可能性のある「産後クライシス」についてまとめさせていただきました。
産後クライシスは、一時的なものとはいえ、そのまま何も対策をせず悪化してしまえば、最悪離婚問題になり得るものです。
ですので、以下のポイントを抑え、出産後も良好な夫婦関係、家族関係を築けていけるといいですね。
- 頑張りすぎずに頼るべきところは頼る
- コミュニケーションを取ってお互いを理解する努力をする
- できるところから積極的に家事や育児に参加する
- 日ごろから感謝の気持ちを忘れずに
コメントを残す